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お知らせ
2016年10月12日
アニコム フロンティア株式会社
職業紹介チーム

女性獣医師の働き方について 

 



〜女性獣医師ネットワーク様×アニジョブ 意見交換会〜

獣医師免許を持ちながら獣医療に従事していない獣医師は全体の約12%、約4500人存在しており、このうち女性獣医師は約750人(公益社団法人日本獣医師会の見解)となっています。女性の社会進出は政府も推進していますが、女性獣医師が安心して働くのはまだまだ難しいのが現状です。

アニジョブはその大きな課題に取り組むための一歩として、女性獣医師ネットワーク(http://www.w-vet.net/)の皆様と意見交換会を行いました。

●女性獣医師ネットワーク(以下 WVN)メンバー

代表理事:箱崎 加奈子 先生

ペットスペース&アニマルクリニックまりも院長

 

2009年にサロン型の病院を開業。

開業3年目で女児を出産。自身の産休&育児休暇のために後任獣医師を求人応募したことが
WVNを立ち上げるきっかけとなった。

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理事:丸田 香緒里 先生

アニマルライフパートナー代表

横浜の動物病院で6年間小動物臨床経験後、カウンセリングや往診などをメインとした
アニマルライフパートナーを2012年に立ち上げる。

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鈴木 章子先生

ふぅ動物病院院長

育児中12年間パート勤務として小動物臨床にかかわり
その後2010年にふぅ動物病院を開業。

自身の経験から女性獣医師の雇用について考え、女性獣医師ネットワークに携わる。

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●アニジョブメンバー

獣医師 宮下 めぐみ 

獣医大学卒業後、育児と小動物臨床に携わりその後アニコムへ入社。

過去の経験から女性獣医師支援を目標として、アニジョブ立ち上げに関わる。

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横田 友子

アニコム入社後、支払部門で動物病院さんをサポートする。

現在はアニジョブ運営をメインで担当し、求職者、求人企業に寄り添う接客を日々行っている。

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獣医師 山本 美香

獣医大学卒業後、 家畜保健所や小動物臨床の業務経験があり、
心理の勉強をして心理士の資格を取得。

アニコム入社後、アンダーライティング部門を経て心理士の資格も生かせる人材紹介業である
アニジョブ運営に携わる。

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〜意見交換会内容〜

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◆ホスピタリティ診療は女性が得意?


宮下:今回、意見交換会の機会を頂きありがとうございます。女性獣医師の働き方というテーマで会を進めさせていただきます。

丸田先生は獣医師の観点からのカウンセリングのお仕事をされていますが、女性の獣医師だと飼い主さんは話しやすいと思う面があるかもしれないですね。威圧的に飼い主さんと話す獣医師さんもいらっしゃいますが、ペットの話をよく聞いてくれる先生のほうが満足度が高いかもしれません。

鈴木:動物を病院に連れてくるのは主婦が多いので、やはり女性同士だと話しやすいという面がありますよね。

山本:いくら獣医療が発達しても、亡くなってしまった場合など、インフォームなどは特に重要になりますからね。

鈴木:人間だとケアマネージャーなどの職があり、医療をチームで行っていることが多い ですよね。動物病院だと大きな病院でないとそのような事は難しいですし、分業ができないいわゆる町医者の場合、信頼関係とそれに伴うコミュニケーションがどうしても大事になっていきますよね。

宮下:その点からなのか、獣医師よりもトリマーさんの方が話しやすいという飼い主さんも多いような気がします。

箱崎:獣医師とトリマーさんとでは立ち位置が違うのでしょうね。獣医師だと病気とその診療に注目しますが、トリマーさんは飼い主さんがどう思うかが一番大事なので飼い主さんも話しやすいんでしょうね。獣医師がコミュニケーションのすべてをやることは大変な事なので、そこは連携をとっていくことが大事なのかもしれません。

山本:動物看護士(以下、VT)さんも同様ですね。特に現代はグループ医療を多くの飼い主さんが求めているんだと思います。ネットで情報が多くなってきているので、飼い主さんがそれをみて必要以上に心配になったりする事があるので、それについてフォローしていくことが動物病院で大事になっているのだと思います。

鈴木:飼い主さんはネットをみて来院することが多い印象ですが、ネガティブな情報もありますし、それをみると心配になりますからね。安心させて、気持ちを満たしてあげることが獣医師の役割ですね。

箱崎:ホスピタリティが必要とされているんだと思います。その点では女性の柔らかさは 有効かもしれません。

鈴木:ホスピタリティとサービスは違いますからね。病院の生き残りをかけてサービスを充実させている病院は増えてきていますが、ホスピタリティを重視することは今後特に重要だと思います。女性に特化するものではありませんが、得意かもしれないですね。
そのうちオネエ的な獣医師さんもでてきたりして(笑)

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◆獣医療をよりよくするのは分業や助け合いの精神

横田:アニジョブは昨年12月にサービスをオープンさせました。求職者は獣医師さん、VTさん、トリマーさんにご登録いただいています。運営を始めて感じているのは、働きたいという女性の登録者様はたくさんいらっしゃるのに、受け皿が少ないということです。 勤務形態や制度等が原因でマッチングが難しくなっているようです。

鈴木:現場は即戦力と時間の融通が利く先生がほしいですからね。けれども、これからは雇用の仕方を今までみたいなフルタイム勤務があたりまえという方式から変えていかないと、病院も雇用が難しいと思います。

宮下:限られた時間内に能力を十分発揮してもらうという考えが獣医業界でまだ浸透していないと思います。

横田:診療を時間で区切ることが難しいんでしょうね。

山本:そうですね。ただ、VTさんなら時短OKの病院もありますよね。VTさんは出産後に時短勤務で復帰することが多いですが、獣医師の場合それが難しいのが現状ですよね。

丸田:長くフルタイムで勤めている病院だったら、その後、パート勤務に変更もできるかもしれないです。雇用形態を院長先生が提示することは、なかなか難しいことかもしれないので、雇用される側がたとえばこのような形態で働きたいという希望を院長先生に提示すれば、考えてくれることもあるかもしれないですね。

横田:求職者に人気がある病院は、カルテなどでうまく引継ぎを行っていたり、チームプレイのうまい病院さんが多いように感じます。

山本:今後は育児だけでなく介護の問題もでてきますからね。
診療は予防と診療の大きく二つに分かれると思うのですが、食餌指導やケアを含めて予防分野はパート獣医師さんにやってもらうと院長先生も楽だと思います。

鈴木:その点では往診という形態も増えています。難しい手術などは大きい病院と提携していくなどのやり方がありますからね。
獣医療をよりよくするのはこうした分業や助け合いの精神だと思います。
雇用もその点が重要になってくると思います。

宮下:パート勤務などの前例が多くあれば、それにならう病院も多くなると思いますが、
現状そのようなロールモデルが少ないからですよね。でも女性獣医師の割合を考えると変わっていかないといけない時期です。

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◆雇用される側の意識も大事

箱崎:アニジョブさんがマッチングは難しいというのはすごくよくわかります。女性獣医師ネットワークも求人情報がほしくて登録してくださる方が多いのですが、立ち上げから4年ぐらいたつもののマッチングは難しいです。アニジョブさんと違いは、就職に特化したマッチングサイトではないことから、情報をシェアするだけですが、勤務したい人の登録が多いのに実際にマッチングがうまくいっていないのは問題だと思っています。時短勤務などのロールモデルが少ないというのもマッチングがうまくいかない原因の一つですが、求職者側が自分自身の立ち位置をはっきりわかっていないのも原因だと思います。時短勤務で働いた場合、どのようにその病院に役立つかが重要なことです。
時短勤務のために以前と働く内容が変わってきたりすることもありますが、それをハンデととらえてしまう方もいるぐらいです。
また、国家資格があるのでこれくらいのお給料もらえるはず、自分のスキルだとこのぐらいの給料がもらえるはずというような考えの方もいます。
時短勤務の獣医師がどうあるべきかが、もう少しはっきりわかってくればそのような雇 用形態も増えるのかもしれないですよね。女性は家庭も含めて色々制約がある中で男性と肩をならべていくのは大変なので、挫折して復帰できない人も多くいます。

横田:パート勤務の募集が少ない中、自身で勤め先を探すには何が重要なのでしょうか。

箱崎:自分にどのようなスキルがあり、決まった時間内でどのような仕事ができるかなど、自分自身をしっかり理解して自分でアピールすることが大事だと思います。
そのような先生は、スキルも認めてもらえてだんだん勤務時間を延ばせるようになった りしているパターンも多いです。
勤務条件という枠だけをみつめて職場を見つける事は難しいと思います。

宮下:動物病院はチームワークが大事な職場ですし、そこで役に立ちたいという個々の心構えが大事ですよね。

横田:なるほど。時間内でこれはできます、というスキルをアニジョブのアピールポイン ト欄を活用して動物病院にお伝えするといいかもしれないですね。

鈴木:そうですね。アピールポイントが書けるといいと思います。専門性だけでなく、これが好きです、これに興味を持っています、という点もアピールポイントの一つだと思います。

宮下:アニジョブはメールなどで個々に求職者さんや病院さんとコミュニケーションをとりながら運営しているので、その点はお役に立てるかもしれません。

横田:はい。メールや電話のコミュニケーションを心掛けて就職のフォローをしています。
その方のアピールポイントを探して企業にご案内するようなサービスは今後力をいれたいなと今のご意見を伺って感じました。

◆キャリア・場所・ブランクの問題

丸田:VTさんは学校でも資格を持っていない人がいますが、経験があっても転職は不安だと言っていました。

箱崎:キャリアが年数だけではわからないところがこの業界の雇用が難しい点なのかもしれないですね。
獣医でも数年働いても手術ができない獣医師もいれば、勤務年数は少なくても手術をバリバリこなす獣医師もいます。客観的にスコアなどでわかると雇用する側もわかりやす いですよね。そこもマッチングがうまくいかない原因だと思います。

鈴木:男性は転勤もしやすいかもしれないですが、女性は家庭のことも考えて住んでいるところが就職の拠点になるので、その点でも仕事が限られるという点もあるかもしれませ ん。

山本:確かに場所の問題はあります。特に地方獣医師の求人がうまくいっていない点も課題の一つです。

箱崎:ブランクの問題もあります。出産や子育てで一度臨床を離れてしまうと、復帰が難しいようです。技術の点よりも気持ち的な面が大きいみたいです。
ただ、臨床経験がある程度あればコミュニケーション能力が高いことが多いのでその点は有利なスキルになると思います。

宮下:できる内容や時間に制限があっても飼い主さんと話したり診療をしたりすることで、 イキイキ働けることも多いと思います。

箱崎:女性獣医師ネットワークでも今まで話したような就職の悩みを持つ女性獣医師さんはたくさんいます。けれども多くの人にそれを共有することで解決策が見つかることもあります。これからも情報交換をすることは重要ですね。

鈴木:女性のいいところは男性とくらべれば割と柔軟性が高いという点だと思います。
あと、開き直った女性ほど強いものはないですからね(笑)

宮下:今回は貴重な意見交換のお時間をありがとうございました。今後もお互いに取組 や意見交換会ができればと思います。ぜひ、よろしくお願いいたします。

◆意見交換会を終えて

意見交換会の中で女性獣医師の働き方について、解決の糸口となるキーワードがいくつかあがりました。

  • 女性の雇用や労務環境について、今後の獣医療界は体制を整えていく必要性がある。
  • 求職者側も枠にとらわれず、自分のスキルについてアピールしていくことが必要。また、限られた時間でも役に立ちたいという意識が必要。
  • 悩みは一人で抱え込まない!

しなやかに、したたかになることで自分らしくイキイキと働ける職場をみつけたいですね!

女性の就職をアニジョブが引き続き応援いたします!

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